こんにちは。岡山・倉敷を中心に活動している、アトリエヒュッゲのインテリアコーディネーター、上代沙矢香です。
リフォームを考え始めると、
「キッチンはどれにしよう」
「床や壁紙は何色にしよう」
「洗面台も新しくしたい」
と、まずは工事する部分へ目が向きます。
もちろん、どれも大切なことです。
けれど、リフォームが完成して実際に暮らし始めてから、
「ソファを置いたら、思ったより通路が狭かった」
「使いたい場所にコンセントがない」
「収納は増えたのに、なぜか使いにくい」
「カーテンを付けたら、エアコンと干渉してしまった」
と気づくこともあります。

工事をやり直すほどではないけれど、毎日少しずつ不便。
実は、こうした小さなストレスを減らすために大切なのが、工事と同時に「完成後の暮らし」まで考えておくことです。
今回は、リフォームするときに工事内容と一緒に考えておきたい5つのポイントをご紹介します。
リフォームで工事と一緒に考えたい5つのこと
- 家具の配置
- 家電の置き場所
- コンセント
- 収納と生活動線
- 照明・カーテン
それぞれを詳しく見ていきましょう。
1.家具の配置
リフォームでは、壁や床を決めてから家具を考えることが多いのですが、本来は家具の配置も早い段階で考えておくのがおすすめです。
例えばリビングなら、
- どのくらいの大きさのソファを置くのか
- テレビは置き型か、壁掛けにするのか
- ダイニングテーブルの周囲を無理なく歩けるか
- 窓やドア、収納扉の開閉を邪魔しないか
- 家族がそれぞれ、どこで過ごしたいのか
といったことを確認します。

図面上では家具がきれいに収まっていても、人が座ったり、椅子を引いたり、後ろを通ったりすると、必要なスペースは変わります。
家具は「置けるかどうか」だけではなく、「置いたあとに快適に動けるか」まで考えることが大切です。
現在担当しているリノベーションでも、県外からUターンされる50代のご夫婦の暮らしを想像しながら、使いやすさとデザイン性の両方を整えています。
ご夫婦だからといって、いつも同じ場所で、同じ過ごし方をするとは限りません。
一緒に過ごす時間と、それぞれが自分らしく過ごす時間。その両方を想像することで、家具の配置や動線も変わってきます。
家具配置を先に考えておくと、照明やコンセントの位置も決めやすくなります。
2.家電の置き場所
家具と同じように、家電もリフォーム前に確認しておきたいポイントです。
特に注意したいのが、
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 電子レンジや炊飯器
- テレビ
- 掃除機
- ロボット掃除機
- 季節家電
などです。最近では、空気清浄機や、ミニ冷凍庫を購入される方も多くいらっしゃいます。

家電は、商品によって幅や奥行き、高さが異なります。
冷蔵庫なら、扉を開ける方向や放熱スペースも必要です。洗濯機も、本体が置けても扉やふたが十分に開かないことがあります。
キッチン家電についても、カウンターの奥行きやコンセントの位置、必要な電気容量まで確認しておく必要があります。
家電は、思っている以上に存在感があります。
空間をすっきり見せようと収納を作ったのに、電子レンジだけが「私はここです」と存在感が出てしまうこともあります(笑)。
まだ購入する商品が決まっていない場合でも、現在使っている家電のサイズや、将来買い替えたい商品の候補を確認しておくと安心です。
3.コンセント
コンセントは、完成後に「ここにも欲しかった」となりやすい部分です。
ただし、単純に数を増やせばよいわけではありません。
大切なのは、家具や家電を置いた状態で、どこで何を使うのかを考えることです。

例えば、
- ソファの近くでスマートフォンを充電したい
- ダイニングテーブルでパソコンを使いたい
- ベッドの両側に照明や充電用の電源が欲しい
- 収納の中で掃除機を充電したい
- ロボット掃除機の基地を目立たない場所に作りたい
- キッチンで複数の家電を使いたい⇒ブレーカーが落ちないようにしたい。
など、ご家庭によって必要な場所は違います。
壁掛けテレビを検討している場合は、コンセントだけでなく、テレビ用の下地やアンテナ端子、配線の通し方まで工事前に考える必要があります。
最近のマンション相談でも、壁掛けテレビやアクセント壁を検討されているお客様がいらっしゃいました。
見た目だけを先に決めるのではなく、テレビの大きさや家具配置、配線、施工条件を一緒に整理することで、すっきりとした空間をつくりやすくなります。
コンセントは、壁が仕上がってから変更すると、追加工事が必要になります。壁のボードやクロスも工事をしないといけないからです。
余計な出費を抑えて効率よく。家具と家電の配置を先に考え、そのうえで必要な位置を決めるのがポイントです。
4.収納と生活動線
「収納を増やしたから、片づく家になる」
必ずしも、そうとは限りません。
収納量が多くても、使う場所から離れていたり、出し入れしにくかったりすると、結局ものが外に出たままになってしまいます。

収納を考えるときは、
- 何を収納するのか
- 誰が使うのか
- どこで使うのか
- どのくらいの頻度で使うのか
- どんな姿勢で出し入れするのか
まで確認します。
例えば、帰宅後にバッグや上着を置く場所がなければ、リビングの椅子が定位置になりがちです。
椅子は座るためのものですが、気づけばバッグと洗濯物の人気スポットになります。
これは椅子の問題ではなく、帰宅後の動線上に置き場所がないことが原因かもしれません。
リフォームでは、収納の大きさだけでなく、
「帰宅してから、どのように動くのか」
「料理をするとき、何をどこから取り出すのか」
「洗濯物をどこで干し、どこへしまうのか」
という一連の流れを考えることが大切です。
現在担当しているご夫婦のリノベーションでも、お二人それぞれの希望を伺いながら、どちらか一方に合わせるのではなく、お二人が無理なく使える形を組み立てています。
暮らし方は、ご家庭によって異なります。
一般的な正解よりも、「その人たちにとって自然に続けられるか」を考えることが、使いやすい収納につながります。
5.照明・カーテン
照明やカーテンは、工事が終わってから考えるものと思われがちですが、こちらも早めに検討したい項目です。
照明で確認したいこと
- 家具の位置と照明の位置が合っているか
- ダイニングテーブルの中央に照明がくるか
- 読書や仕事に必要な明るさがあるか
- 夜にくつろげる光になっているか
- スイッチの位置が生活動線に合っているか
昼間の明るい時間に打ち合わせをしていると、夜の過ごし方を忘れてしまうことがあります。
けれど、家でゆっくり過ごすのは、夕方から夜という方も多いはずです。
部屋全体を均一に明るくするだけでなく、ダウンライト、ペンダントライト、ブラケットライト、スタンドライトなどを組み合わせることで、落ち着きのある空間をつくれます。

カーテンで確認したいこと
- カーテンレールを付ける位置
- 窓まわりに下地が必要か
- エアコンや収納扉と干渉しないか
- 家具を置いたときに開閉しやすいか
- 外からの視線や日差しをどう調整するか
カーテン、ロールスクリーン、ブラインドなど、窓まわりの選択肢によって必要なスペースも変わります。
窓の大きさだけで決めるのではなく、部屋の用途や家具配置、光の入り方まで含めて選ぶことが大切です。

インテリアコーディネーターへ相談するタイミングは?
おすすめは、リフォームの間取りや工事内容が完全に決まる前です。
工務店やリフォーム会社へ相談するのと同じくらいのタイミングで、インテリアコーディネーターにも相談しておくと、
- 家具を置いたあとの広さ
- 家電とコンセントの位置
- 収納と生活動線
- 照明計画
- カーテンや窓まわり
- 床・建具・壁紙・家具の色のつながり
を、工事内容と一緒に考えられます。
すでに工事会社が決まっている場合でも、インテリアコーディネーターが施工会社と連携しながら、内装や設備、家具などを整理することは可能です。
「何も決まっていない状態で相談してもいいのかな」と思われるかもしれませんが、むしろ、決める前だからこそ一緒に考えられることがあります。
まとめ|リフォームは、完成後の暮らしから逆算する
リフォームするとき、工事と一緒に考えておきたいのは、次の5つです。
- 家具の配置
- 家電の置き場所
- コンセント
- 収納と生活動線
- 照明・カーテン
リフォームの目的は、床や壁を新しくすることだけではありません。
その空間で、今より使いやすく、心地よく、自分たちらしく暮らせるようにすることだと思います。
だからこそ、工事内容を決めるときには、
「何を取り替えるか」だけでなく、「完成後、どんなふうに暮らしたいか」
まで一緒に考えてみてください。
アトリエヒュッゲでは、岡山・倉敷を中心に、マンションや中古住宅のリフォーム、入居前のインテリアコーディネートを行っています。
床や壁紙の色選びだけでなく、家具配置、収納、照明、カーテンまで、完成後の暮らしをイメージしながらトータルでご提案します。
「工事会社は決まっているけれど、内装や家具をどうまとめたらよいか分からない」
「リフォームを考え始めたばかりで、何から決めればよいか分からない」
という段階でも、お気軽にご相談ください。